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トランプショックの次の波乱の予感!?イタリア国民投票!!

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  • 憲法改正と上院改革がポイント

  • イタリア国債の利回り

  • 今後の展開

 

1.憲法改正と上院改革がポイント

 イタリア政府は、上院改革のため12月4日に上院改革を発表致しました。イタリアでは、上下両院とも同程度の権限を有しており、両院の多数派政党が違う「ねじれ状態」の場合、なかなか法案が成立せず、構造改革ができない状態が続いております。

今回の国民投票では、上院の定数を315から100に低減するほか、内閣不信任案や予算承認の権限をなくすなど盛り込まれております。この憲法の改正により、上院での権限を弱めることにより下院での通過をしやすくする狙いがあります。

 このことによりイタリアの構造改革をすすめやすくする狙いがあります。

 

2.イタリア国債の利回り

 イタリア国民投票が近くなってきたことにより、イタリア国債が売られております。それにより、利回りは上昇(価格は低下)しております。この動きを見ると、投資家のこの選挙の不安心理が働いているとみてとれます。

 日本時間では、月曜日5日には、結果が出ており、結果次第では、為替と株価に影響を与えそうです。否決となれば、ヨーロッパの銀行にも影響が出てきそうなので、株価は下がるとみております。その影響で為替も一時的にリスク回避の円買いが起こるのではないかと見ます。

 

3.今後の展開

今回の選挙で支持が得られなければ、現在イタリアの首相であるレンツィ氏は、辞任する意向を示しております。今回の国民投票で可決されれば、レンツィ氏の政策意向が通りやすくなり、イタリアの改革は、スピードを早め進展していく可能性があります。一方、否決されればレンツィ氏は辞任し、2018年春頃に総選挙が行われる見込みで、新首相が選出される見込みとなっております。